椅子の基本構造

【椅子の基本構造】

基本的な椅子の構造は、人体に接する座、背及びそれを支える脚部からなり、ひじ掛け椅子はこれにひじと肘束が加わります。

◆ 椅子の座 ◆

座は座枠を組み、その上に張り込み加工をするか、合板に張り加工をしたものをはめ込む。貼り加工をしない場合は、木材を削り出して座面を作ったり、キャンバス座革などのシート状のものをそのまま座にしたり、藤、紐、縄などを張って座面を作ります。

 

◆ 椅子の背 ◆

背は後脚上部と笠木(かさぎ)、背貫、背束(せっか)などからなり、貼れ加工をする背は、背枠を組むか、合板を使う。背部を縦方向のラインで構成するタイプをスポークタイプ、横方向のラインで構成するタイプをラダータイプと言います。

 

◆ 椅子の脚 ◆

前脚、後脚、幕板、貫からなる。柄差しや太柄差しで接合します。貫は強度を増やす場合や足掛けにする場合に用いられる。H型につないだ貫のことをとんぼ貫という。

※曲げ木、金属、成型合板、プラスチックなどで作る椅子では、座と背と脚が一体化も可能なので、色々な試みができるます。