
イスラムの文化
イスラムの文化
6世紀末、アラビアのマホメットによって始められたイスラム教(回教)は、極めて短期間にその勢力を拡大していき、西アジア、北アフリカ、さらにスペインなど地中海の広大な地域に一大帝国を建設していきました。
イスラム帝国が建設された地域は、古代オリエント、ギリシア、インドなど先進文明の栄えた地であり、そこの住民はそれぞれの古くからの伝統を受け継いでいたので、それらの伝統を積極的に採り入れ、上手く融合させ独自の東洋的要素の強い文化を創っていきました。
【イスラムの様式】
7世紀の初めにアラビアのアホメットが開いたイスラム教は、西アジア、北アフリカ、スペインなどに勢力を拡大し、共同礼拝によるモスク(回教寺院)を建築する。
初期のモスクとしては、エルサレムの岩のモスク、サマラやゴルドバのモスクなどがある。後期の建築ではグラナダのアルハンブラ宮殿が有名です。モスクは独自の塔を付属させ、アーチやアラベスク模様などで装飾し、その内部は独創性な空間をもつ。
建築の内外の壁面は複雑で華麗や釉薬タイル、大理石などで装飾され、床はタイルや大理石などのモザイクのうえに絨毯が敷かれており、天井からはランプが吊り下げられています。また、ペンテンティブや柱頭などの表面には、スタラクタイトと呼ばれる鐘乳石形の飾りを持ったものも見られ、厳冬的な雰囲気を盛り上げています。

【イスラムの生活】
イスラム教では特定の祭式を持たず、共同礼拝を主要な祭礼行為と知る宗教となり、礼拝堂(モスク)が信者にとって親交の場であり、生活の中心をなすものでした。
床にじゅうたんを敷き、床座式が行なわれ、部屋の一隅を高くして寝台としていた。住宅は中庭式が多く、そこに噴水や池を設けて涼をとった。建物の壁面やじゅうたんなどには、幾何学的模様やつる草模様が盛んにつかわれていました。
Proudly powered by WordPress

